「同年代のみんなは、一体いくらくらい貯金してるんだろう?」
「自分の貯金額って、もしかして少ない…?」
SNSなどで友人や同僚のキラキラした生活を見ていると、ふとそんな不安がよぎることはありませんか?
私自身も、お金の勉強を始める前は、周りと比べて漠然と焦りを感じていました。
この記事では、そんなあなたの悩みをスッキリ解決するために、公的なデータを基にした年代別のリアルな貯金額を徹底解説します。
この記事を読めば、
- 20代・30代・40代の平均貯金額と、より実態に近い「中央値」
- あなたの貯蓄ペースが順調かどうかの目安
- 周りと比べて貯金が少なくても、今日からできること
がすべて分かります。
特に**「平均貯金額」の数字だけを見て一喜一憂するのは絶対にNG**です。その理由と、本当に見るべき指標についても詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
【最重要】貯金額は「平均値」ではなく「中央値」で見なさい!

まず、絶対に知っておいてほしいのが**「平均値のワナ」**です。
ニュースなどでよく目にする「平均貯金額」は、一部の富裕層(例えば貯金が数億円ある人)が全体の数字を大きく引き上げてしまうため、一般的な感覚とはズレが生じがちです。
そこで本当に参考にするべきなのが**「中央値」**です。
- 平均値:全員の貯金額を合計し、人数で割った数値
- 中央値:貯金額が少ない人から多い人へ順番に並べたとき、ちょうど真ん中に来る人の数値



中央値の方が、より「普通」の感覚に近いリアルな実態を表していると覚えておきましょう。
【最新データ】年代別の平均貯金額と中央値を大公開!
それでは、金融広報中央委員会が発表している「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」の最新データを基に、年代別のリアルな貯金額を見ていきましょう。
※データは「金融資産を保有していない世帯」も含んだ数値です。
●20代の貯金額
平均値 | 中央値 | |
単身世帯 | 121万円 | 20万円 |
二人以上世帯 | 213万円 | 48万円 |
貯金ゼロ世帯 | 単身:42.1%, 二人以上:27.4% |
【20代の特徴】
社会人になったばかりで収入がまだ低く、奨学金の返済や自己投資などでお金がかかる時期。約4割が貯金ゼロというデータもあり、貯金額に大きな差はありません。周りと比べすぎず、まずは**「貯金する習慣」**を身につけることが最優先です。
●30代の貯金額
平均値 | 中央値 | |
単身世帯 | 494万円 | 75万円 |
二人以上世帯 | 526万円 | 200万円 |
貯金ゼロ世帯 | 単身:32.4%, 二人以上:23.0% |
【30代の特徴】
収入が上がり始める一方で、結婚・出産・住宅購入といった大きなライフイベントが重なり、支出も増える年代。この時期から、お金の管理を意識している人とそうでない人の間で、貯金額に大きな差が開き始めます。
●40代の貯金額
平均値 | 中央値 | |
単身世帯 | 659万円 | 50万円 |
二人以上世帯 | 825万円 | 250万円 |
貯金ゼロ世帯 | 単身:35.6%, 二人以上:24.0% |
【40代の特徴】
収入がピークに近づく一方、子どもの教育費や住宅ローンの負担が最も重くなる時期でもあります。同時に、**「老後」**が現実的なテーマとして見え始め、資産形成への意識が重要になってきます。
理想の貯蓄ペースは「手取りの15%」!
では、毎月いくらくらい貯金できれば良いのでしょうか。
一般的に、**理想の貯蓄割合は「手取り収入の10%〜20%」**と言われています。



私自身、まずは**手取りの15%**を目標にすることをおすすめしています。手取り25万円なら月3.75万円、年間で45万円ですね。最初は少しきつく感じるかもしれませんが、後述する『先取り貯金』を仕組み化すれば、意外と達成できますよ!
貯金が少なくても大丈夫!今日からできる3ステップ
「中央値と比べても、自分の貯金額は全然足りない…」
そう感じた方も、全く焦る必要はありません。大切なのは、過去を悔やむことではなく、今日から正しい行動を始めることです。
ステップ1:現状把握!家計簿アプリで「お金の流れ」を見える化
まずは、自分が毎月何にいくら使っているのかを把握することから始めましょう。クレジットカードや銀行口座を連携すれば、自動で家計簿を作成してくれるアプリ(マネーフォワード MEなど)がおすすめです。


ステップ2:節約効果大!「固定費」にメスを入れる
家計を見直す際、食費などの変動費を切り詰めるのはストレスが溜まります。まずは、一度見直せば効果がずっと続く**「固定費」**から削減しましょう。
- スマホ代: 大手キャリアから格安SIMに乗り換えるだけで月5,000円以上の節約も。
- 保険料: なんとなく加入した保険はありませんか?本当に必要な保障か見直しましょう。
- サブスク: 使っていない動画配信サービスやアプリに課金していませんか?
ステップ3:最強の仕組み「先取り貯金」を始める
「余ったら貯金しよう」では、お金は永遠に貯まりません。
給料が入ったら、**まず貯金分を別の口座に移してしまう「先取り貯金」**を仕組み化しましょう。会社の財形貯蓄制度や、銀行の自動積立定期預金などを利用するのが簡単です。
そして、貯まったお金はただ寝かせておくだけでなく、新NISAなどを活用して**「お金に働いてもらう」**ことも意識していきましょう。


まとめ:他人との比較より、昨日の自分を超えることが大切
今回は、年代別の平均貯金額と、今日からできる貯蓄術について解説しました。
- 平均値に惑わされず、よりリアルな「中央値」を参考にしよう
- 理想の貯蓄ペースは「手取りの15%」。まずはそこを目指そう
- 「家計把握」「固定費削減」「先取り貯金」で貯まる仕組みを作ろう
周りの貯金額は気になるものですが、収入も家族構成も価値観も人それぞれです。他人と比較して落ち込むのではなく、**「昨日の自分より1円でも多く資産を増やす」**という意識で、自分のペースでコツコツと取り組んでいくことが何よりも大切です。



この記事が、あなたの資産形成の第一歩となれば嬉しいです。
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