「お金の知識をちゃんと身につけたいけど、何から始めたらいいんだろう…」
「FP(ファイナンシャル・プランナー)3級ってよく聞くけど、本当に役に立つの?」
そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか。

私自身も、お金に関する漠然とした不安を解消したいと思ったのが、FP資格の勉強を始めたきっかけです。
結論から言うと、FP3級はお金の知識を体系的に学びたい人にとって、最初の一歩として最適な資格です。
この記事では、FP3級の取得メリットから、独学で合格するための具体的な勉強法、そして挫折しないための参考書の選び方まで、あなたの疑問にすべてお答えします。
そもそもFP3級って取るべき?3つのメリット
「資格を取っても、実生活で役立たなければ意味がない」と感じますよね。FP3級の学習で得られる知識は、私たちの生活に密接に関わるものばかりです。
1. お金に関する幅広い知識が体系的に身につく
FP3級では、以下の6つの分野について、暮らしに役立つお金の知識を幅広く学びます。[1][2]
- ライフプランニングと資金計画: 社会保険や公的年金など、将来の生活設計に必要な知識[1]
- リスクマネジメント: 生命保険や損害保険など、万が一の事態に備える知識
- 金融資産運用: NISAやiDeCoなど、資産を「育てる」ための知識
- タックスプランニング: 所得税や住民税など、税金の仕組みに関する知識
- 不動産: 不動産の購入や売却、税金に関する知識
- 相続・事業承継: 相続や贈与に関する知識
これらの知識は、自分や家族のライフプランを考える上で、強力な武器になります。
2. 金融リテラシーが向上し、家計改善に直結する
FPの勉強をすることで、保険の見直しや住宅ローンの選択、効果的な資産運用など、具体的な行動を起こせるようになります。金融機関の担当者や不動産屋さんの言うことを鵜呑みにせず、自分自身で判断できる力が身につくのは大きなメリットです。
3. 上位資格への足がかりになる
FP3級に合格すると、さらに専門的な知識を学べるFP2級の受験資格が得られます。 金融業界や不動産業界への就職・転職を考えている方にとっては、キャリアアップの第一歩となるでしょう。
FP3級は独学で合格できる?



はい、FP3級は独学で十分に合格を狙える資格です。
その理由は、試験の合格率の高さにあります。試験実施機関である日本FP協会によると、学科試験の平均合格率は約80%、実技試験は約85%と非常に高い水準です。
FP3級の合格ライン
- 学科試験:60点満点中36点以上(正答率60%)
- 実技試験:100点満点中60点以上(正答率60%)
基本的な内容をしっかり押さえれば、誰でも合格基準に到達できる試験と言えます。
独学合格を叶える!4ステップ勉強法
独学で合格するための目安の勉強時間は、80〜150時間ほどと言われています。 1日2時間の勉強なら2ヶ月弱で達成できる計算です。ここでは、効率的に学習を進めるための具体的な4ステップをご紹介します。
ステップ1:自分に合った参考書と問題集を1冊ずつ選ぶ
まずは、学習の相棒となるテキスト選びから。市販の教材が非常に充実しているため、独学しやすい環境が整っています。(おすすめの参考書は後ほど紹介します)
ステップ2:まずは参考書を1周、ざっと読み通す
最初からすべてを完璧に覚えようとする必要はありません。まずは全体像を掴むことを目的に、ざっと一読しましょう。難しい部分は「こういう話があるんだな」くらいでOKです。
ステップ3:分野ごとに「参考書→問題集」を繰り返す
次に、1分野ずつ「参考書を読み込む→対応する箇所の問題集を解く」というサイクルを繰り返します。インプットとアウトプットを細かく繰り返すことで、知識が定着しやすくなります。
ステップ4:過去問を解き、試験形式に慣れる
学習が一通り終わったら、過去問に挑戦しましょう。時間を計って解くことで、本番の時間配分に慣れることができます。間違えた問題は、なぜ間違えたのかを必ずテキストに戻って確認することが重要です。
【2025年版】独学におすすめの参考書&問題集3選
書店に行くとたくさんの参考書が並んでいて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。ここでは、図解が多くて初心者にも分かりやすいと評判の定番テキストを3つご紹介します。
- 『みんなが欲しかった! FPの教科書 3級』 (TAC出版)
フルカラーの図解やイラストが豊富で、とにかく分かりやすいのが特徴。初学者から絶大な人気を誇る定番中の定番テキストです。
- 『FP3級合格のトリセツ 速習テキスト』 (東京リーガルマインド)
こちらもフルカラーで、講義動画などの付録が充実しているのが魅力です。同じシリーズの問題集と合わせて使うことで、効率的に学習を進められます。
- 『史上最強のFP3級テキスト』 (ナツメ社)
出題カバー率の高さに定評があり、効率よく合格点を目指したい人におすすめです。
選ぶポイント
- 図やイラストが多く、直感的に理解しやすいか
- 文章のトーンが自分に合っているか
- 最新の法改正に対応しているか



実際に書店で手に取って、自分にとって「読みやすい」と感じるものを選ぶのが一番です。
まとめ
FP3級は、お金の専門家になるための資格というよりは、**「自分と家族のお金を守るための基礎知識」**を身につけるための資格です。
その知識は、一度身につければ一生使える財産になります。
この記事を読んで「挑戦してみようかな」と思った方は、ぜひ最初の一歩を踏み出してみてください。まずは書店で参考書を手に取ってみることから始めてみませんか?あなたの学びを応援しています!
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