

前回の記事でSBI証券ユーザー待望の「SBI・SCHD」の紹介をしましたが、購入・運用していくにあたっての注意点がいくつかあるので解説していきたいと思います!!
SBI・SCHDは、信託報酬の低さから新NISAでも人気が高い商品です。ただし、購入前に決めておくべき設定を誤ると、「思っていたのと違う」ということになりかねません。
この記事では、SBI・SCHDを運用する上で押さえておきたい2つの注意点を整理します。楽天SCHDとの制度面の違いが気になる方は、楽天SCHD、買う前に必ず知っておきたい5つの注意点もあわせてご覧ください。
結論:2つの注意点
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| ①分配金の受け取り方法 | 「受取」と「再投資」、目的に合わせて事前に選ぶ必要がある |
| ②NISA口座の税制 | 特定口座と比べ、二重課税調整の恩恵を受けられない |
SBI・SCHDのおさらい
SBI・SCHDは、米国の高配当株式ファンド「SCHD」に間接的に投資できる商品です。
ベンチマークはダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックス指数で、長期間安定した配当を出す米国企業100社で構成されています。
信託報酬は年0.1238%で、同種の楽天SCHD(年0.192%)より低く設定されています。新規設定は2024年12月で、新NISAの成長投資枠の対象です。
注意点1:分配金の受け取り方法は目的に合わせて選ぶ



SBI・SCHDを購入する際は、分配金の受け取り方法を「受取」か「再投資」から選ぶ必要があります。
- 受取:分配金をそのまま証券口座で受け取る
- 再投資:分配金を自動で同じファンドに再投資する
受取が向いている人:分配金を生活費の足しにしたい人、投資している実感を得たい人、価格変動リスクを抑えたい人。特に、退職までの期間が短く長期の値上がりを待ちにくい場合は、受取型で早めに現金化していく考え方も選択肢になります。
再投資が向いている人:複利効果を活かして長期で資産を増やしたい人。ただし、成長投資枠で再投資すると、その分だけ新NISAの非課税枠を消費する点には注意が必要です。分配金を出さずにファンド内で自動再投資してくれる商品(SBI・V・米国高配当株式など)であれば、非課税枠を消費せずに複利運用ができます。SCHDという銘柄そのものに強いこだわりがなければ、こうした無分配型のファンドと比較検討する価値もあります。
注意点2:NISA口座は税制面でやや不利になる場合がある



米国株式やETFの配当には、米国と日本の両方で課税される「二重課税」の問題があります。特定口座であれば、二重課税調整措置により米国側の課税分の一部が国内の税額から控除されます。
一方、NISA口座はもともと国内課税が非課税のため、この調整措置の対象になりません。つまり、米国側で差し引かれた分の税金は、NISA口座では戻ってこないことになります。
これが影響するのは、新NISAの非課税枠をすでに使い切っていて、特定口座でも投資を行っている人です。非課税枠にまだ余裕がある人は、通常通りNISA口座で運用する方が有利なので、過度に心配する必要はありません。SBI・SCHDとSCHD以外の商品(SBIのSCHDと楽天SCHDの制度面の違いなど)を比較したい方は、じぶん年金:SBI・SCHDと楽天SCHD比較を参考にしてください。
どちらの設定を選ぶべきか
- 定期的な収入として使いたい、価格変動リスクを抑えたい → 受取
- 長期で資産を増やしたい、非課税枠に余裕がある → 再投資(ただし枠の消費に留意)



分配金ありのファンドは、一度設定すると後から変更しにくい場合があるので、購入前に自分の投資目的をはっきりさせておくことをおすすめします。
NEXT STAGE
分配金の受け取り方針さえ決めてしまえば、あとは設定を選んで積み立てを始めるだけです。
少額から試して、自分の生活スタイルに合うかどうかを実際に確かめてみるのが、遠回りに見えて一番の近道です。
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著者:ロキ|現役の臨床工学技士として、忙しい合間に投資制度を調べ、実際に運用しながら情報を発信しています。プロフィールはこちら




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