【危険?】楽天「低金利 証券担保ローン」の真実:メリットの裏に潜む恐ろしいデメリットとリスクを徹底解説

最近、楽天銀行と楽天証券が新たに提供を開始した「証券担保ローン」が、一部の富裕層の間で話題となっています。「低金利で株を担保にお金を借りられる」大きなリスクが潜んでいます。

この記事では、楽天の証券担保ローンの仕組みから、強調されがちなメリット、そして最も重要な隠されたデメリットと危険性について、徹底的に解説します。

目次

楽天の証券担保ローンとは?

簡単に言えば、自分が保有している株式を「人質」として差し出し、お金を借りるサービスです。

例えば、楽天証券に100万円分の株を持っている場合、これを担保に楽天銀行からお金を借りるイメージです。

具体的な内容は以下の通りです:

対象者: 楽天証券と楽天銀行の口座を保有し、マネーブリッジを設定しているユーザー。

担保対象: 楽天証券が扱う**国内上場株式(ETF含む)**が対象です。米国株やオルカン、単元未満株式、NISA口座で保有する株式などは担保にできません。

•借入金利: 1.875%から3.875%。

•借入限度額: 担保時価の最大60%。

•契約期間: 6ヶ月の自動更新。

•返済方式: 自由返済方式。

•使い道: 原則自由とされていますが、株取引の損失の穴埋め、レバレッジ取引の委託証拠金、保険の契約金、事業用資金などには利用できません。

一部の富裕層が考える「メリット」とは?

この証券担保ローンに対し、一部の富裕層は「これで借金して投資に使える」と考えました。

例えば、時価1億円の株を持つ人が限度額いっぱいの6,000万円(時価の60%)を借り、それを利回り4.5%の米国債などで運用すれば、借入利息(約2%)を差し引いても年間150万円もの不労所得が生まれると試算されます。

SNSやブログなどのネットメディアでは、以下のような点がメリットとして強調されがちです。

•保有株式の時価の最大60%を借りられる。

•低金利で借りられる。

•最短3営業日で借りられる。

•資金使途は原則自由。

•借入中でも配当金や株主優待は借りた人のもの。

【最重要】証券担保ローンに潜む「大きなリスク」

しかし、公式リリースではリスクや注意点といった言葉がほとんど見当たらず、「ご利用にあたっては担保処分の仕組みを十分ご理解の上お申し込みください」といった留意事項が一番下に小さく記載されているだけです。このサービスには、以下の非常に大きなリスクが伴います

1. 担保不足による追加担保の発生(追証)

担保として差し出した株式の株価が下落すると、借入金に対する担保価値が不足します。

例えば、時価100万円の株を担保に60万円借りた後、株価が80万円に下がると、担保価値は48万円(80万円の60%)となり、60万円の借金に対して担保が不足します。

この場合、銀行から**「追加で担保を出してほしい」と連日要求される**ことになります。

2. 強制売却(市場からの強制退)

さらに株価が下落し、担保不足が解消されない場合、銀行は貸し付けた資金を回収するために、担保としている株式を強制的に売却します。

含み損が大きい状態で強制的に売却されるため、株価が将来的に回復するのを待つことはできません。これは、まさに「相場からの強制退場」を意味します。

成功の条件は非常に厳しい

証券担保ローンを使い、幸せな状態でいるためには、以下のすべての条件がしっかりと揃う必要があります。

•担保の価値が下がらないこと。

•借入金利が低く保たれていること。

•借金を元手にした投資がうまくいっていること。

もし、株式市場が暴落して担保価値が大きく下がったり、金利が急騰して借入金利が高くなったり、借金を元手にした投資で損失を出したりした場合、**「地獄を見る可能性」**があります。

結論:ほとんどの人にとって「一切不要」なサービス

証券担保ローンは、「諸刃の剣(もろはのつるぎ)」大きな損失を被るリスクがあります。借金を使ったレバレッジ投資で継続的に利益を出すのは、プロの投資家でも非常に難しいとされています。

このサービスがごく一部の富裕層にとって資産形成戦略の道具の一つになるかもしれないとしながらも、大半の人、特に一般の方々には「一切不要」であり、私自身も含めて「いらない」と考えています。

「お金持ちだからこそできる、必ず儲かる投資だ」などと安易に考えることなく、くれぐれも注意してください。

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