情報が溢れる現代、投資の選択肢も多岐にわたります。しかし、その中には「これは手を出してはいけない」という落とし穴のような投資も少なくありません。もしあなたが今、投資を検討している、あるいはすでに行っているものの中に、実は**「間違った選択」**が潜んでいるとしたら?
今回の記事では、**「絶対にやってはいけない投資」7つ**を、皆さんの大切な資産を守るためのチェックリストとしてご紹介します。

ぜひ、ご自身の投資を見直すきっかけにしてください。
これが「絶対やってはいけない投資」7選!今すぐ見直すべきポイント



以下の項目に一つでも当てはまる投資があれば、すぐにでも見直しを強くお勧めします。
1. 高コストな商品
• 信託報酬の差は大きい:たった1%の信託報酬の違いが、**30年間の運用で1,000万円以上(約25%)**もの最終資産の差を生む可能性があります。
• アクティブファンドの現実:8割のアクティブファンドがインデックスファンドに負けると言われています。
• ポイント:高すぎるリターンが確実に見込める場合を除き、インデックスファンドと比較して大きな違いがないのに手数料だけが高い商品は、避けるべきです。
2. 当てに行く短期売買・タイミング投資
• 「当たれば偶然、外せば必然」:たまたま勝つことはあっても、勝ち続けるのは非常に難しい、というか「無理」だと考えています。
• 税金面での不利:NISA以外では、短期売買を繰り返すと利益が出るたびに税金がかかり、長期保有に比べてリターンが下がります。
• 運次第のリターン:ニュースを見てタイミングを計って投資するのと、淡々と積立投資をするのとでは、結果的にリターンに大差はなく「運次第」になりがちです。
• 無駄な努力:タイミングを計ることに労力を費やすのは、本来頑張るべきではないところにエネルギーを注いでいる状態です。
3. レバレッジ商品
• 「ボラティリティ・ドラッグ」:価格が上昇・下落を繰り返すと、レバレッジが効いている分、通常の投資よりも資産が大きく減少する現象が起こります(例:通常1%の下落がレバレッジ商品で4%の下落に)。
• 高いコスト:倍の動きをするためには、そのためのコストがかかるため、通常の商品よりも手数料が高くなります。
• 全損終了リスク:価格が大きく下落すると、分散投資された投資信託では通常考えにくい**「0円」になる可能性**があります。
• ギャンブル依存症と類似:負けても「いつか大逆転できるはず」と投資を続けてしまい、結果的に資産を増やせないことが多いです。一発逆転を狙うハイリスク・ハイリターンな商品は避けるべきです。
4. 生命保険を利用してお金を増やすこと
• 目的が違う:生命保険は「保証(保障)」が必要な時に加入するもので、お金を増やすことを目的とするのはやめましょう。
• 運用に回る金額が少ない:生命保険は、代理店手数料や保険料が引かれるため、実際に運用に回る元本が投資信託に比べて少なくなります。
• 「機会損失」:もし同じ運用成果が出たとしても、元本が少ない分、本来得られたはずの利益を逃している「機会損失」が生じます(例:20年間で年利2%と5%で最終資産に大きな差)。
5. 合理性のない分散投資
• 「安定=低リターン」:資産を取り崩す段階なら有効な分散投資も、これから資産を増やし続ける必要がある段階で安易に安定を求めるのは、リターンを下げることと同義です。
• ステージの理解:資産を「増やす」ステージなのか「取り崩す」ステージなのかで、最適な運用方法は異なります。ご自身の状況を理解せず「株式100%は危険」という無責任な意見に流されるのは避けましょう。
• リターンの差:例えば1,000万円を10年間投資した場合、年利5%と3%では、最終的な資産に285万円もの差が出ます。この「安心」が本当にその価値があるのか、自身の目標と照らし合わせて考えるべきです。
6. 仕組み債
• 「ハイリスク・ローリターン」の典型:リターンは固定された債券のようですが、価格が一定より下がると利息を受け取れず、元本も大きく減るという株式のような下落リスクを抱えています。
• 複雑で不透明:証券会社ごとに複雑な商品が作られ、顧客のプライドをくすぐるセールストークで販売されることがあります。
• 「悪徳商品」:私はこれを「ガチの悪徳商品」だと考えており、証券会社から提案があった場合は**「絶対に断る」**ことを強く推奨します。
7. オフショア投資
オフショア投資とは、税金や規制が優遇されている海外の国や地域(オフショア金融センター)の金融機関を通じて、海外の金融商品に投資することです。高い利回りが期待できる一方、為替リスク、詐欺のリスク、情報入手の困難さなどのデメリットもあります
• 高すぎる手数料:初期手数料、解約控除、運用手数料など、**「とてつもなく高い手数料」**が特徴です。
• 不明確な税金と弱い救済措置:「節税になる」と謳われることが多いですが、不明確な部分が多く、トラブル時には日本の金融庁の管轄外となるため、救済手段が著しく弱くなります。
• セールストークの裏側:「日本の投資はダメ」「海外では当たり前」といった魅力的なセールストークで販売されますが、実際には手数料の高さがリターンを大きく食いつぶします。
• まずはNISA・iDeCo:オフショア投資に手を出す前に、まずはNISAやiDeCoを満額活用することを優先すべきです。
まとめ



ご紹介した「絶対にやってはいけない投資」7選は以下の通りです。
1. 高コストな商品
2. 当てに行く短期売買・タイミング投資
3. レバレッジ商品
4. 生命保険を利用してお金を増やすこと
5. 合理性のない分散投資
6. 仕組み債
7. オフショア投資



もし、これらの中に心当たりのある投資があったなら、この機会にぜひその投資方法が本当にあなたの目標に合っているのか、見直してみてください。
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