「S&P500と全世界株式、どっちに投資したらいいの?」「SBI証券と楽天証券、どっちが有利?」— もしあなたがそう考えているなら、それはお金が増えない間違った考え方かもしれません。
資産形成を頑張っているのに、なかなか結果が出ない…その原因は、あなたの「努力の方向性」が間違っているからかもしれません。今回は、資産を増やすために本当に大切なこと、そして私たちが集中すべき努力のポイントについて解説します。
あなたが「変えられないもの」に囚われていませんか?
多くの人が資産運用で「どこに投資すべきか」「どの銘柄を選ぶべきか」に時間と神経を使いすぎています。これを「定数」、つまり努力しても変えられないものと定義します。
例えば、以下のような質問や悩みは「定数」に分類されます
• 日本株や米国株の将来はどうなるのか?
• 為替の動向、インド株の成長、株・債券・金の最適な配分は?
• S&P500と全世界株式、どちらがより高いリターンをもたらすのか?
• 楽天証券とSBI証券、どちらの証券会社が良いのか?
• NISAをネット証券でやるべきか、銀行でやるべきか?
これらは私たちの努力によってコントロールできるものではなく、結果論として「そうだった」と後から分かるものです。どんなに頑張って調べても、最適な投資先を選んだところで、それが未来の確実なリターンを保証するわけではありません。
林修先生と森岡毅さんの対談で語られた「定数と変数」の考え方で言えば、天気(定数)は変えられませんが、傘を持つかどうか(変数)は変えられます。他人の感情はコントロールできませんが、自分の伝え方は変えられます。これと同じように、資産運用における「定数」に時間を費やすことは、成果に繋がらない無駄な努力なのです。
資産形成の鍵は「変えられるもの」に集中すること!
では、私たちが本当に努力すべき「変数」とは何でしょうか?

それは、自分の努力次第でいくらでも変えられるものです。
👇「変数」の具体例はこちらです
• 毎月いくら投資に回すか?
• 支出をどのように改善するか?
• 収入をどうやって増やすか?
• 何にお金を使うべきか?
• 何年間投資を続けるのか?
例えば、毎月5万円を年利5%で20年間運用すると2,000万円になります。仮に年利を6%に上げられたら2,280万円になりますが、年利は定数であり、運次第の要素が大きいです。
しかし、毎月の投資額を5万円から6万円に増やすことは、あなたの努力次第で可能なことです。もし毎月6万円を年利5%で20年間運用できれば、その資産は2,450万円にもなります。
この比較からわかるように、努力の方向性を「変えられないもの(定数)」から「変えられるもの(変数)」へとシフトすることが、資産形成において圧倒的に生産性が高いのです。
なぜ多くの人が資産を増やせないのか?
日本において、人口の80%以上が資産3,000万円以下という統計があります。これは、多くの人が資産運用を始めても、依然として「定数」に時間と労力を費やしているためだと考えられます。
「ポートフォリオを変えるだけでリターンが上がる」というような手軽に見える解決策に飛びつきがちですが、現実はそう簡単ではありません。一時的に特定の投資先が良かったとしても、それは「結果論」であり、あなたの努力でコントロールできる領域ではないのです。
まとめ:あなたの努力は「正しい方向」に向かっていますか?
「S&P500と全世界株式、どっちが良いか?」という疑問は、努力のポイントが大きくズレていることを示しています。
資産運用、そして人生を豊かにしたいと考えるなら、以下のポイントを再考してください:
• 自分が信じた投資先に投資する (どこでも良い)。
• 自分が「変えられること」に全力を注ぐ。
◦ 毎月の投資額をどう増やすか? (例: 3万円から5万円へ、5万円から8万円へ)
◦ 無駄な支出をどう削減するか?
◦ 収入をどうやって向上させるか?
◦ 非効率な投資(例: 定期預金)をしていないか?
◦ 何年間投資を続けるのか?
これらの**「変数」に真剣に向き合い、努力することこそが、あなたの人生と資産を劇的に変える可能性**を秘めています。
無駄な努力に時間を使うのをやめ、本当に成果に繋がる努力に集中しましょう。このブログが、あなたの資産形成の考え方を見直すきっかけになれば幸いです。
コメント