最近、「S&P500とゴールドの組み合わせ投資ってどうなの?」「リスク分散になるって聞いたけど、どの銘柄がいいの?」といったご質問を多くいただくようになりました。2025年の激動の相場の中でゴールドが最高値を更新し、注目が集まっています。
この記事では、人気の米国株S&P500と、安全資産として輝くゴールドに半分ずつ投資する戦略の有効性を徹底解説します。さらに、長期運用に適した低コストの金ETFや、お得なキャンペーン情報までご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
なぜS&P500とゴールドの組み合わせが注目されるのか?
結論から言うと、S&P500(米国株)とゴールドに半分ずつ投資することは、分散効果を発揮し、ポートフォリオの安定化に大きく寄与します。
歴史を振り返ると、米国株とゴールドは異なる値動きをする傾向があります。特に、株式市場が下落する局面では、金が値上がりする傾向が見られます。

具体的なデータを見てみましょう。1972年から2025年までの約50年間のシミュレーションでは、以下のことが分かっています。
• 最終的なリターンはほぼ同じ:
米国株のみのポートフォリオと、米国株50%・ゴールド50%のポートフォリオでは、年平均のリターン(CAGR)はそれぞれ10.75%と10.69%と、ほとんど変わりません。
• 下落幅の抑制効果:
大きな違いは「最大下落率(マキシマムドローダウン)」にあります。米国株のみでは最大でマイナス50.89%も下落したのに対し、ゴールドを組み入れたポートフォリオではマイナス33.29%に抑えられました。
これは、株式が下落する際にゴールドがクッションとなり、全体の下落幅を抑えてくれたことを意味します。リスクとリターンがマイルドになるイメージですね。



このような分散効果を期待する方、あるいは40代、50代、60代で安定的な運用を考えたい方にとって、ゴールドへの投資は非常に有効な選択肢と言えるでしょう。
ゴールドの魅力と将来性
なぜ金がこれほどまでに注目されるのでしょうか?それは、**「有事の金」**という言葉に象徴されるように、戦争や経済危機といった緊急事態が発生した際に、投資家が安全資産として金に資金を集中させる傾向があるためです。実際、2025年6月には中東の緊張が高まったことを背景に、国内でも金が最高値を更新し、ニュースでも話題になりました。


さらに、資産運用会社ステート・ストリート社の資料を見ると、ゴールドの将来性について興味深い見通しが示されています。
• 不透明な環境下での輝き:
新型コロナウイルスパンデミック後の構造変化や、世界的なインフレ圧力の持続、貿易戦争、地政学的な不確実性など、不透明な環境下において、金への需要は続くと予想されています。実際、世界保健機関(WHO)がパンデミックを宣言した2020年3月11日以降、金価格は98%も上昇しています。
• 新たな価格レンジへの移行:
2025年には、金価格の下値がこれまでの1オンス2000ドル台から、新たに1オンス3000ドルに切り上がったと見られています。
• さらなる高騰の可能性:
同社の基本シナリオでは、2025年中に金が1オンス3100ドルから3500ドルという記録的な水準で推移すると予想。さらに強気シナリオ(確率30%)では、スタグフレーションや脱ドル化の加速などのマクロ経済環境下で、今後6~9ヶ月で1オンス4000ドルに近づく可能性も示唆されています。



今後も情勢不安などがあるたびに金が値上がりする可能性があるので、「あの時ゴールドに投資しておけば良かった」と後悔しないためにも、今のうちから少額でも投資を検討する価値はありそうです。
低コストで賢くゴールドに投資する方法:注目の金ETF
ゴールドに投資するなら、どの銘柄が良いのでしょうか?毎月100円から少額で始めるなら投資信託も選択肢に入りますが、長期運用を前提にできるだけコストを抑えたいなら、ETF(上場投資信託)がおすすめです。
ETFは「エクスチェンジ・トレーデッド・ファンド」の略で、証券取引所でリアルタイムに取引される投資信託です。様々な株式などが袋詰めになった商品ですが、上場しているためリアルタイムでの取引が可能です。



ゴールドETFの代表格として、以下の2銘柄を知っておきましょう。どちらも世界最大級の資産運用会社ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントが提供する人気のETFです。
• GLD (SPDR Gold Shares)
◦ 世界最大、最も取引されている金ETFであり、米国初の現物金に裏付けられたETFです。
◦ 2004年に設定され、年間保有コストである総経費率0.40%。
◦ 2025年7月3日時点の基準価格は306ドルで、1株買うのに約4万円強が必要でした。
◦ 東京証券取引所にも証券コード1326で重複上場しており、円での取引も可能です。
◦ 直近1年でプラス40.49%、過去10年でも平均プラス10.43%と着実に上昇しています。
• GLDM (SPDR Gold MiniShares Trust)
◦ 低コストでの長期投資に適した銘柄として、2018年に設定されました。
◦ 総経費率は**0.10%**と、金ETFの中では最安値水準です。例えば1万円の投資で年間10円程度のコストに抑えられます。
◦ 2025年7月3日時点の基準価格は65ドルで、1株約9,000円強と、より少額での投資が可能です。
◦ 直近1年でプラス40.90%、過去5年でも平均プラス13.06%と、GLDとほぼ変わらない実績を上げています。
これらの金ETFは、新NISAの成長投資枠での投資も可能です。例えば、S&P500連動の銘柄に毎月1万円を投資しているなら、GLDMを毎月1株ずつ購入していくことで、手軽に米国株とゴールドの分散投資を行うことができます。
今がお得!松井証券のキャンペーンを活用しよう
現在、松井証券ではGLDとGLDM(日本株1326も含む)の現物取引にかかる買い付け手数料が全額キャッシュバックされるお得なキャンペーンを実施中です。
• キャンペーン期間: 2025年7月24日 から 2025年10月31日
• 対象銘柄: 米国株のGLD、GLDM、日本株の1326
• 内容: 期間中の対象銘柄の買い付け時における取引手数料が全額キャッシュバック。
• 条件: 対象銘柄を期間中に現物で買い付け、エントリーを行うこと(エントリーと取引の順序は問いません)。
この機会に、低コストな金ETFへの投資を始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
S&P500(米国株)とゴールドに半分ずつ投資する戦略は、2025年の波乱相場の中で分散効果を発揮し、ポートフォリオの安定化に役立つことが分かりました。長期運用を前提とし、できるだけ低コストで投資したい場合は、総経費率0.40%のGLD、あるいは0.10%と破格の安さで人気のGLDMといった金ETFがおすすめです。



この機会を活用して賢い資産形成を始めてみましょう!
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