「NISA」や「インデックス投資」で資産形成を進めている皆さんは、インデックスのリターンは想像以上に高いという事実を認識していますか?
2026年が目前に迫る今、年末が近づき忙しくなる前に、残りわずかな3ヶ月間で「緊急性は低いが重要性の高いこと」に必ず着手し、2026年を最高のスタートにするための5つの重要な行動を解説します
【2026年を最高のスタートにするために!残り3ヶ月でやるべきこと5選】

今回ご紹介する5つの行動は、将来の資産を大きく左右する「緊急性は低いが重要性の高いこと」です
1. 「なんとなく投資」を卒業し、投資先を見直す



「S&P500」や「全世界株式(オールカントリー)」など、自分で「絶対伸びる」と確信しているインデックスファンドへの投資は、そのまま継続して問題ありません。
見直すべきは、以下の**「なんとなく買ってしまった」、あるいは「インデックスファンドよりリターンが低い」**投資商品です。
<整理すべき投資商品の例>
• 謎のアクティブファンド、テーマ型ファンド、債券、バランスファンド
• 銀行に勧められた商品や、インフルエンサーが推奨した個別株など
<見直しの判断基準>



インデックスファンドと比べて、**「明らかな高リターンが出ているか」**を冷静に考えてください。
1. インデックスよりリターンが低い場合: たとえ現在含み益が出ていても、特別な思い入れがないなら、このタイミングで売却し、王道のインデックス(例:S&P500や全世界株式)に切り替えることを強くお勧めします。
2. 元本割れしている場合: 「元本に戻るまで待とう」と考える人が多いですが、回復を待って何年も我慢し続けるより、さっさと売却してインデックスに切り替えた方が、結果的に高いリターンを見込め、早く元本に戻る可能性が高いのです。増えているか減っているかは関係なく、中途半端なものはこの機会に整理しましょう。
2. 特定口座の資金をNISA枠へ全速力で移し替える



「特定口座」で運用している資金があり、新NISAの年間非課税枠(最大360万円)を使いきれていない人は、資金の移し替えを急いでください。
例えば、特定口座で500万円運用していて、NISA枠が年間300万円余っている場合、特定口座の資金を売却し、金融所得税がかかったとしても、その分をNISA枠へ移し替えるべきです。
• 非課税枠の活用: 同じ商品を運用するにしても、特定口座では課税対象だったものが、NISAに移すことで非課税になります。これは将来的なリターンの差に直結します。
• 資金加速のチャンス: 特定口座で運用している資金が多い人ほど、2025年中に売却・移し替えを実行し、2026年になったらまた残りの資金をNISAに入れる、という行動を繰り返すことで、お金が増えるスピードが間違いなく加速します。
• 投資先の見直しも同時に: 移し替える際、特定口座の投資先が微妙なものであれば、この機会に売却してインデックスに切り替えるチャンスにもなります。
3. NISAの証券口座変更手続きを「10月・11月・12月」に集中して行う



NISAを銀行や対面型の証券会社で開設しており、ネット証券などへの変更を考えている方は、今が行動のラストチャンスです。
NISA口座の証券会社を変更するには、「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止届出書」が必要です。この書類は、10月、11月、12月あたりでないと取得できないことが多く、この時期を逃すと手続きが間に合わなくなります。
• 遅延の重大なリスク: 忙しい人がこの期間に手続きを怠り、年が明けた2026年1月に、古いNISA口座で1円でも積立投資が継続されてしまうと、その年のNISA変更はできず、次の変更は2027年以降になってしまいます。
• 必須の行動: 証券会社を変更したいと考えている人は、この3ヶ月間(10月、11月、12月)で必ず書類を受け取り、新しい証券会社へ提出する手続きを完了させてください。
4. 「とりあえず投資」を卒業し、現状と目標を再確認する



NISAを始めた方の多くは「とりあえず」の金額(例:月3万円や5万円)でスタートしています。しかし、その「とりあえず」の状態がずっと続いていてはいけません。
今、自分自身が置かれている状況をチェックし、本格的な目標設定をしましょう。
1. 現状の確認: 現在、NISA口座にいくら資金があり、毎月いくら積み立てているのかを把握してください。
2. 目標の設定: 60歳時点や、3年後、5年後、10年後といった比較的短期の目標として、「500万円、1000万円、2000万円を投資している状態になりたい」といった具体的な金額を設定してみましょう。
3. ペースの評価と逆算: 今のペース(とりあえずの積立額)で継続した場合、目標達成が可能なのかを単純計算で逆算して確認してください。
4. 行動の決定: もし「どう考えても間に合わない」という結論に至れば、毎月の積立額の見直しだけでなく、特定口座からのまとまった資金の一括投資などを検討するきっかけになります。


5. 投資の継続を妨げる「悩み」の種を消す
投資を長期的に継続する上で、その邪魔になるのは必ずしも相場変動だけではありません。実は、日常生活の様々な悩みや不安が、おカネのことに対する不安を引き起こし、継続を困難にすることがあります。
長期的な資産形成のためには、あらゆる悩みをクリーンにしておくことが重要です。
• 悩みの洗い出し: 以下の分類に基づき、「気になっていること」「心配なこと」「改善したいこと」を具体的に3つずつ洗い出してみてください。
◦ 分類例: 投資、家計、仕事、家族、健康
• 解決のステップ: これらをリスト化し、簡単なものから少しずつ解決していくことで、自分が今まで気づいていなかった問題や、無意識に引っかかっていた課題を明確にできます。
まとめ:今すぐ「重要だが緊急ではないこと」に着手しよう
今回紹介した5つの行動は、日々の忙しい生活の中では「後でいいか」と思ってしまいがちですが、これらはすべて**「緊急性は低いが重要性は高いこと」**に分類されます。
生産性の低い人は、重要性が低くても緊急性の高いトラブルなどに時間を割いてしまいがちですが、資産運用でクオリティを追求するためには、緊急性が低くても重要なことにこそ意識的に時間を割く必要があります。



2025年が終わるまでのこの3ヶ月を使い、これらの準備を整えることが、2026年の新NISAでの飛躍につながります。ぜひ、この機会に着手してみてください。
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