「つみたてNISAを始めたけど、全然増えない…」
「数年続けているのに、むしろマイナスになってる…」
こんな声、最近よく聞きます。
NISA(少額投資非課税制度)は、国が推奨する“税金ゼロで資産を増やす制度”。
制度自体は非常に優れています。
しかし、正しい使い方をしなければ「非課税」でも資産は増えません。
この記事では、
👉 NISAをやっているのにお金が増えない人の共通点3つ
👉 その原因と、今日からできる改善策
👉 成功している人のNISA運用パターン
を、初心者にもわかりやすく解説します。
【前提】NISAは「何を買うか」と「どう続けるか」で結果が決まる

まず最初に大切なのは、NISAは“制度”であって、“投資先”ではないということです。
つみたてNISAでも新NISAでも、どんな商品を買うか・どれくらいの期間続けるかで、結果は大きく変わります。
💡 NISA=器
中に入れる“投資信託”や“ETF”が成果を左右する。
そのため、「NISAをやっている」というだけでは意味がなく、中身を理解して使いこなすことが資産形成のカギになります。
共通点①:短期で成果を求めすぎる
▶「始めたのに増えない」と嘆く人のほとんどが、1〜2年で結果を見ている
つみたてNISAは、長期・積立・分散を前提とした制度。
最低でも10年以上の時間軸で考える必要があります。
しかし、多くの人が「1〜2年でプラスにならない」と焦って売却してしまいます。
この「焦り売り」が、最大の損失原因です。
▶ 短期で売る=複利の力を自ら捨てる
たとえば、月3万円を年利5%で20年間積み立てた場合、
→ 元本720万円に対して、最終的な評価額は約1,000万円を超えます。
でも、5年でやめてしまえば…
→ 元本180万円に対して約210万円。利益はわずか30万円ほど。
この差は、「時間を味方につけるかどうか」だけで生まれるのです。
▶ 改善策:まずは10年続けると決める
・短期の値動きは気にしない
・積立設定を自動化する
・年1回の見直しだけにする
投資信託は「時間をかけてリターンを育てるもの」。
短期の結果に一喜一憂せず、「ほったらかし運用」を意識しましょう。
共通点②:投資先が偏っている
▶ 「人気だから」「SNSでおすすめされていたから」で選ぶのは危険
最近のNISAでは「オルカン(全世界株式)」や「S&P500」が大人気。
確かに、長期的に見て成績は良好です。
しかし、1つの投資先に偏りすぎるとリスクが高くなるのも事実です。
たとえば、米国株式一本に絞ると、ドル安・米景気後退などで一時的に大きく下落することも。
そのたびに「もうダメだ」と売ってしまえば、せっかくのNISA枠を無駄にしてしまいます。
▶ 「分散投資」でリスクをコントロールする
投資の基本は「卵を1つのカゴに盛るな」。
具体的には以下のような分散が理想です。
分散の種類 | 例 |
---|---|
地域分散 | 日本・米国・新興国 |
資産分散 | 株式・債券・REIT |
時間分散 | 毎月一定額で積み立て |



こうすることで、どれか1つの資産が下がっても、他の資産でカバーできるのです。
▶ 改善策:ポートフォリオを見直そう
・全世界株式 or バランス型ファンドを活用
・つみたてNISAの上限内で、複数商品を組み合わせる
・年に1回は比率を確認



特に初心者は、**「eMAXIS Slim 全世界株式」**のような分散型ファンド1本でも十分優秀です。
\ NISAの理想ポートフォリオ例 /
「卵を1つのカゴに盛らない」投資バランスを意識しよう!
- 🟦 国内株式: 20%
- 🟩 米国株式: 40%
- 🟨 新興国株式: 10%
- 🟪 債券(国内・海外): 20%
- 🟧 REIT(不動産): 10%
➡ バランス型・全世界株式ファンド1本でもOK!
共通点③:生活防衛資金がないまま投資している
▶「急な出費で解約」→複利が途切れる悪循環
NISAで失敗する人に多いのが、
「急な出費で投資信託を解約してしまう」ケースです。
たとえば、車の修理、冠婚葬祭、医療費など。
こうした時に“投資資金”に手をつけてしまうと、運用がストップしてしまいます。
▶ 改善策:まずは生活防衛資金を確保してから投資へ
・生活費の3〜6ヶ月分を現金で確保
・その上で「余剰資金」をNISAにまわす
投資は「余裕資金」でやるのが鉄則。



余裕があるからこそ、下落時にも冷静に“買い続けられる”のです。
成功している人のNISA運用パターン



ここで、実際に資産を着実に増やしている人たちの共通点を見てみましょう。
成功者の特徴 | 内容 |
---|---|
投資期間 | 10年以上続けている |
投資スタイル | 自動積立・ほったらかし |
商品選び | 全世界株式やバランス型中心 |
見直し頻度 | 年1〜2回のみ |
投資目的 | 将来の資産形成・老後資金・教育費 |
特に注目すべきは、「焦らず継続できている」こと。
上昇相場でも下落相場でも、「辞めない人」が最終的に勝っています。
\ 成功している人のNISA習慣チェックリスト /
- ✅ 毎月自動積立にしている
- ✅ 値下がりしても焦って売らない
- ✅ 全世界株式 or バランス型を中心に投資
- ✅ 生活費とは完全に分けて運用
- ✅ 年に1回だけ見直す習慣がある
➡ この5つができていれば、あなたのNISAは“勝ち組”です!
NISAでお金を増やすための3つの鉄則
1️⃣ 時間を味方にする
→ 10年以上の長期目線で積み立てる
2️⃣ 分散を徹底する
→ 地域・資産・時間を分ける
3️⃣ 生活防衛資金を確保する
→ 投資は余剰資金で行う
この3つを守るだけで、NISAの成果は劇的に変わります。
\ 投資が“増える人”になるためのフロー /
「増えない理由」を1つずつ改善していこう!
↓(10年以上の長期目線へ)
✅ 時間を味方にする
❌ 1つの銘柄に集中
↓(地域・資産・時間で分散)
✅ 分散ポートフォリオを作る
❌ 生活費まで投資に使う
↓(生活防衛資金を確保)
✅ 余裕資金で続ける
👉 継続 × 分散 × 余裕 がNISA成功の三原則!
【まとめ】NISAで増えないのは“制度”ではなく“使い方”の問題
NISAやつみたてNISAは、うまく使えば「誰でも資産を増やせる」制度です。
増えない原因は、制度のせいではなく「投資の設計ミス」にあります。
✅ 短期で焦って売らない
✅ 投資先を分散する
✅ 生活資金と分けて運用する
この3つを意識するだけで、同じNISAでもリターンはまったく違う結果になります。
【次のステップ】あなたのNISAポートフォリオを見直そう
もしこの記事を読んで「当てはまるかも」と感じたら、
まずは自分のNISA口座の中身を確認してみてください。
・投資信託は1つに偏っていないか
・短期の値動きで焦っていないか
・生活資金と混ざっていないか
そして、改善策を1つずつ実践していきましょう。
まとめ:NISAは“やり方次第で結果が変わる”
「NISAをやっているのに増えない…」と悩む人ほど、
少しの見直しで大きく変わる可能性があります。



焦らず、コツコツ。
時間と分散を味方につければ、必ず資産は増えていきます。
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