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「株を持っているなら、それを担保にお金を借りられる」。

楽天証券と楽天銀行の「証券担保ローン」を見かけて、気になっている方もいると思います。
売らずに資金を用意できるのは、たしかに便利そうです。 ただ、借りる前に確認したいのが、どんなときに担保の株が売られてしまうのかという点です。
この記事では、公式ページの情報をもとに、デメリットと注意点を整理しました。 私はお金の専門家ではなく、一人のコメディカルとして調べた内容です。借りるかどうかの判断は、必ずご自身で公式の説明書を確認したうえでお願いします。


結論:国内株を持っている人向け。新NISA中心の人は、そもそも使えない



先にポイントを3つにまとめます。
- 担保にできるのは、楽天証券で扱う国内株式です。NISA口座の株式や、単元未満株などは担保にできません。
- 借りられるのは、担保の時価の**最大60%**です。
- 担保に対する借入の割合が85%を超えると、担保の株がすべて売却されます。
新NISAでオルカンやS&P500の積立をしている人は、投資信託が中心なので、担保にできるものがほとんどありません。
楽天証券担保ローンの仕組み(2026年3月時点の公式情報)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 楽天証券と楽天銀行の口座があり、マネーブリッジを設定している満20歳以上80歳未満の個人 |
| 担保にできるもの | 楽天証券で扱う国内株式(ETFを含む場合は、公式で確認してください) |
| 担保にできないもの | NISA口座の株式、単元未満株、信用代用・貸株に設定している株式 |
| 借入限度額 | 担保時価の最大60% |
| 契約期間 | 6か月の自動更新 |
| 金利 | 借入残高に応じた段階金利(下の表) |
| 使えない使い道 | IPO・PO銘柄の購入、ラップなどの投資一任、金融商品取引の損失の穴埋め、委託証拠金 |
※米国株や投資信託は、公式ページに担保対象として書かれていません。
金利は残高で決まり、変わることもあります
公式ページには、次のような金利が書かれていました(2026年3月現在、年利)。
| 借入残高 | 年利 |
|---|---|
| 100万円以下 | 4.125% |
| 100万円超〜1,000万円以下 | 3.125% |
| 1,000万円超 | 2.125% |
「低金利」と書かれることが多いサービスですが、100万円以下の借入だと4%台です。
たとえば100万円を借りて、金利が4.125%のままなら、1年間の利息は約4.1万円です。1日あたりでは約113円かかります。
金利は毎月末の残高をもとに見直され、基準になる金利が変わると、利率も変わる仕組みです。利息は毎月、楽天銀行の普通預金から引き落とされます。残高が足りないと、年14.0%の遅延損害金がかかります。
デメリット①:株価が下がると、借入制限と強制売却が起こります



一番大事な点です。
公式ページでは、「担保融資比率」で管理されています。
担保融資比率 =(借入残高+利息など)÷ 担保の時価総額
- 60%を超えると:新しい借入と、担保の解除ができなくなります。
- 85%を超えると:担保にしている株が、すべて売却されます(翌営業日の寄付で売却)。
売却の手数料は利用者の負担です。
何%下がると売却されるのか(目安)



借りた時点の比率ごとに、85%に達するまでの株価の下落率を、単純計算で出しました。
| 借りた時点の比率 | 担保の株価が下がって、売却になる下落率の目安 |
|---|---|
| 60%(限度額いっぱい) | 約29% |
| 50% | 約41% |
| 40% | 約53% |
| 30% | 約65% |
※利息や遅延損害金を含まない、単純計算です。
限度額いっぱいまで借りると、株価が3割ほど下がっただけで、全部売却されます。 大きな下落のときに、いちばん不利な価格で売られる可能性があるのが、このサービスのデメリットです。
「追加の担保を求められる」わけではありません



他のサイトでは「連日、追加担保を求められる」と書かれていることがあります。 公式ページで確認できた範囲では、猶予期間や督促に関する記載はありませんでした。
そのため、「85%を超えたら売却される」前提で考えておくのが安全です。比率を下げる方法は、借入の返済か、国内株式の担保追加のどちらかです。
デメリット②:新NISAの株や、投資信託は担保にできません
公式ページでは、NISA口座で持っている株式は担保にできません。 また、投資信託や米国株は、担保対象として書かれていません。
つまり、新NISAでの積立が中心の人は、担保にできる資産がほとんどないということになります。 「資産があるから借りられる」わけではなく、「担保にできる国内株式があるか」が条件です。
デメリット③:使い道に制限があります
使い道は原則自由ですが、次の用途には使えません。
- IPO・PO銘柄の購入
- ラップなど、投資一任契約
- 金融商品取引の損失の穴埋め
- 委託証拠金
「借りたお金で、さらに投資を広げる」という使い方は、制限に当たる場合があります。利用前に、公式の説明書で確認してください。
こんな人は、慎重に考えたいサービスです
- 新NISAで、投資信託の積立がメインの人
- 担保にできる国内株式が少ない人
- 株価が大きく下がったときに、売却されると困る人
- 借りたお金を、投資に回そうと考えている人
逆に、国内株式を長く持っていて、一時的に資金が必要で、下落時の売却リスクも理解している人が、検討の対象になります。それでも、限度額いっぱいは借りず、比率に余裕を持たせる考え方もあります。


よくある質問
Q. 借りている間も、配当は受け取れますか?
公式ページで、今回確認できた範囲では、記載を見つけられませんでした。利用前に、商品概要説明書で確認してください。
Q. 金利は変わりますか?
毎月末の借入残高をもとに翌月の利率が決まり、基準になる金利が変わると、利率も変わる仕組みです。最新の金利は、楽天証券の公式ページで確認してください。
Q. 強制売却は、いつ行われますか?
担保融資比率が85%を超えると、翌営業日の寄付で担保銘柄がすべて売却されます。
まとめ
- 担保にできるのは、国内株式です。NISAの株や投資信託は担保にできません。
- 借入は**担保の最大60%**で、85%を超えると全銘柄が売却されます。
- 限度額いっぱいだと、約3割の下落で売却される計算になります。
- 金利は、100万円以下だと4%台です。変わる可能性もあります。
- 新NISA中心の人は、そもそも対象になりません。
借りるかどうかは、必ず公式の「商品概要説明書」を読んだうえで、ご自身で判断してください。
NEXT STAGE
証券担保ローンは、持っている株が担保になる、リスクのあるサービスです。
まだ楽天証券の口座をお持ちでない場合は、まず新NISAなどの積立から始めて、仕組みに慣れてからでも遅くありません。
口座開設は無料です。必要になったときに、無理のない範囲で検討してください。
楽天証券でNISA口座を開設する
著者:ロキ|現役の臨床工学技士として夜勤・変則勤務をこなしながら、AFP(日本FP協会認定)の知識も活かし、公的・公式の資料を調べてお金の情報を発信しています。個別の投資・借入の判断は、ご自身でお願いします。プロフィールはこちら





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