【2026年】医療職が年末までに済ませたいお金の手続き5つ|年末調整・ふるさと納税・新NISA・iDeCo・医療費

年末が近づくと、お金の手続きが、一気に増えます。

年末調整の書類、ふるさと納税、NISA、iDeCo、医療費の集計……。

夜勤や日勤の合間にこなそうとすると、つい後回しになりがちですよね。

「結局、何をいつまでにやればいいの?」

そんなふうに、頭の中がごちゃごちゃになっていませんか。

そこで今回は、国税庁・金融庁などの公式情報を調べて、**年末までの手続き5つを、10月〜1月の「時期別」**に整理しました。

読み終わるころには、今月やることと、年内に必ず済ませることが、はっきり分かるはずです。

私は税や投資の専門家ではなく、一人の医療職として調べた内容をまとめています。個別の事情がある場合は、勤務先の担当者や税務署、証券会社などにご確認ください。

目次

先に結論:この記事のポイント

  • 手続きは、**「会社に出すもの」と「自分で動くもの」**の2種類に分かれます。
  • 年末調整では、医療費控除とふるさと納税(寄附金控除)は扱えません。 別に動く必要があります。
  • 迷ったら、「今月やること」から1つだけ始めればOKです。

① 年末までの手続き5つ:一覧表

手続き誰に出す?いつまで医療職のポイント
① 年末調整の書類勤務先会社が指定する日まで保険・iDeCoの控除証明書を、なくさないように保管
② ふるさと納税寄附先の自治体(ワンストップ)、または税務署(確定申告)寄附は12月31日まで夜勤で年収がぶれるので、上限額は2段階で見積もる
③ 新NISAの年間枠証券会社年内に受渡しが完了するまで使い切らなくてOK。無理のない範囲で
④ iDeCoの掛金控除勤務先(年末調整)または税務署年末調整の書類の締切まで掛金は全額が所得控除の対象
⑤ 医療費の集計税務署(確定申告)翌年3月15日まで(集計は年内にスタート)家族の分も合計できる

それぞれ、簡単に見ていきましょう。

② 年末調整で「できること」と「できないこと」

年末調整は、勤務先が、1年間の給与にかかる所得税を精算してくれる手続きです。

ただし、会社に出す書類は、自分で記入して提出する必要があります。

国税庁の案内では、主な申告書は次のとおりです。

  • 扶養控除等申告書
  • 基礎控除申告書
  • 配偶者控除等申告書
  • 保険料控除申告書(生命保険料、地震保険料、社会保険料、小規模企業共済等掛金など)
  • 住宅借入金等特別控除申告書(2年目以降の住宅ローン控除)

この一覧に入っていないものが、年末調整ではできないものです。

  • 医療費控除
  • ふるさと納税(寄附金控除)

この2つは、確定申告(またはワンストップ特例)で手続きします。

詳しくは、こちらの記事でまとめています。

令和8年分(今年)の年末調整で変わったこと

国税庁によると、令和8年分では、次のような変更があります。

  • 基礎控除の引上げ
  • 給与所得控除の最低保障額の引上げ
  • 23歳未満の扶養親族がいる場合の、生命保険料控除の特例の創設

書類の書き方が変わる部分は、勤務先の案内に従えば大丈夫です。

③ 時期別チェックリスト:10月〜1月

ここからが、この記事のメインです。

10月(今)

  •  年末調整の書類が配られているか、確認する
  •  保険会社などから届く保険料控除証明書を、1か所にまとめて保管する
  •  iDeCoの掛金の証明書(国民年金基金連合会から届く書類)が届いたら保管する
  •  ふるさと納税の上限額を、ざっくり見積もる

11月

  •  年末調整の書類を、会社の締切までに提出する
  •  NISAの積立設定の締切日を、利用中の証券会社で確認する
  •  ふるさと納税を、1段階目の分だけ先に寄附する

12月

  •  ふるさと納税は、12月31日までに寄附する
  •  NISAで年内に買付したいものは、年内に受渡しが完了する日までに注文する
  •  12月の給与や賞与が固まったら、上限額を見直す(2段階目)
  •  今年の**医療費(家族の分も)**を集計する

1月以降

  •  ふるさと納税の「寄附金受領証明書」を保管する
  •  ワンストップ特例を使うなら、申請書を寄附先の案内に従って提出する
  •  確定申告をするなら、準備を始める(寄附をした翌年の3月15日まで)

④ 医療職ならではのコツ:「見直し日」を2回つくる

夜勤のある仕事は、毎月の給与が一定ではありません。

そのため、年収が確定するのは、12月の給与や賞与が出たあとになりがちです。

そこで、おすすめしたいのが、「見直し日」を2回つくる方法です。

  • 11月上旬:今年の年収の見込みを出して、ふるさと納税の1段階目と、NISAの積立設定を済ませる
  • 12月上旬:12月の給与・賞与の見込みを反映して、残りの枠を決める

見直し日を決めておくと、「いつやろう」と考える手間が、減ります。⑤ 5つの手続き:ポイントだけ詳しく

① 年末調整の書類:保険料控除

生命保険料控除は、一般生命保険料・介護医療保険料・個人年金保険料の3つの区分があります。

契約の時期(2012年1月1日以後かどうか)で、計算が変わります。

新契約の場合、各区分の上限は4万円で、合計の上限は12万円です。

また、23歳未満の扶養親族がいる場合は、令和8年分と令和9年分の一般生命保険料の控除の上限が6万円になります(国税庁)。

年末調整では、保険会社から届く控除証明書を、添付または提示します。

マイナポータル連携を使うと、控除証明書のデータを取得して、申告書に自動で入力できます。

② ふるさと納税

寄附は、1月1日から12月31日までに済ませる必要があります。

上限額の目安や、ワンストップ特例か確定申告かの選び方は、先ほどの2つの記事を参考にしてください。

サイトごとの特徴は、ふるさと納税サイトの比較記事にまとめています。

③ 新NISAの年間枠

金融庁の案内では、新NISAの枠は次のとおりです。

  • つみたて投資枠:年間120万円
  • 成長投資枠:年間240万円
  • 合計:年間360万円まで
  • 生涯の非課税保有限度額:1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)

売却した商品の簿価分の枠は、翌年以降に復活します。

年内に買付したいときは、年内に受渡しが完了する必要があります。

たとえば、楽天証券の2026年の案内では、投資信託の期限は、受渡日までの営業日数によって、12月18日〜12月23日でした。

また、楽天カードでの積立の設定は11月12日まででした。

期限は証券会社によって違うので、利用中の証券会社の案内を確認してください。

年間枠は、使い切らなくても大丈夫です。無理のない金額で続けることが、大切です。

④ iDeCoの掛金控除

iDeCoの掛金は、その年に支払った分の全額が、所得控除の対象です(国税庁)。

年末調整や確定申告では、支払った掛金の証明書を、添付または提示します。

証明書は、例年、秋ごろに届きます。届く時期は、iDeCo公式サイトのお知らせで確認してください。

勤務先の給与天引きで加入している場合は、手続きが違うことがあるので、勤務先の担当者に聞いておくと安心です。

⑤ 医療費の集計

医療費控除は、次の計算で出します(国税庁)。

支払った医療費の合計 − 保険金などで補てんされた金額 − 10万円

(その年の総所得金額等が200万円未満の人は、10万円の代わりに、総所得金額等の5%)

生計を一にする配偶者や親族の分も、合計できます。

領収書や医療費通知を、年内から集めておくと、確定申告のときに慌てません。

今月のうちに、できることから

ここまで読んで、「5つ全部は、さすがに大変」と思った方もいるかもしれません。

大丈夫です。今月は、1つだけで十分です。

おすすめの順番は、次のとおりです。

まず:ふるさと納税の上限額を、確認する

寄附は12月31日までですが、12月は申し込みが集中しやすく、ゆっくり選びにくい時期です。

無料のシミュレーターで、今年の目安を出すところから、始めてみませんか。

次に:NISA・iDeCoを、これから始めたい方へ

「来年こそ、始めたい」と思っている方は、口座の申し込みを先に済ませておくと、スムーズです。

口座の開設には、申し込みから利用開始まで、日数がかかることがあります。年明けに慌てないよう、余裕をもって進めてみてください。

アプリの使いやすさで迷っている方は、楽天iGrowとSBIの比較記事も参考にどうぞ。

最後に:保険料控除証明書を見て、気になったら

年末調整の書類を書くときに、「この保険、内容を一度確認したいな」と思う方もいます。

無理に見直す必要はありません。ただ、気になった方は、一度プロに話を聞いてみるという方法もあります。

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よくある質問

Q. 年末調整で、医療費控除やふるさと納税もできますか?

できません。国税庁の年末調整の申告書には含まれていないので、**確定申告(ふるさと納税はワンストップ特例も可)**で手続きします。

Q. 生命保険料控除の上限は?

各区分(一般生命保険料・介護医療保険料・個人年金保険料)で最大4万円、合計で最大12万円です(新契約の場合)。

Q. 新NISAは、年内に使い切らないと損ですか?

使い切る必要はありません。年間枠は最大360万円ですが、無理のない金額で続けることが大切です。売却した商品の簿価分の枠は、翌年以降に復活します。

Q. iDeCoの掛金の控除は、いくら?

その年に支払った掛金の全額が、所得控除の対象です。

まとめ

  • 手続きは、会社に出すものと自分で動くものの2種類
  • 年末調整では、医療費控除とふるさと納税は扱えない
  • 夜勤のある仕事は、年収が12月まで確定しにくいので、見直し日を2回つくる
  • 今月は、1つだけ始めればOK

年末は、考えることが増える時期です。

でも、時期ごとに「今月やること」だけ決めておけば、気持ちが、ぐっと楽になります。

無理のない範囲で、少しずつ進めてみてください。

より詳しい家計やお金の話は、【現役CE監修】医療従事者のためのお金の教科書にまとめています。

夜勤手当の仕組みが気になる方は、夜勤手当の記事もあわせてどうぞ。

参考にした情報

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