老後の生活費を年金だけに頼るのは不安。

そう感じて、配当を「じぶん年金」として準備しようと考える人が増えています。
その選択肢としてよく名前が挙がるのが、米国の高配当株ETF「SCHD」に投資する投資信託です。楽天証券とSBI証券からそれぞれ「楽天SCHD」「SBI・SCHD」として販売されており、どちらも100円から積立できる手軽さが特徴です。
ただし、この記事の結論を先に言うと、「配当額を確定した未来として約束するような情報」には注意が必要です。分配金は市場環境によって変動するものであり、過去の実績が将来を保証するものではありません。ここでは断定的な予測ではなく、比較の材料になる事実を整理します。
結論:制度面の違いはここ
| 楽天SCHD | SBI・SCHD | |
|---|---|---|
| 信託報酬 | やや高め | 楽天SCHDより低め(年0.12%台) |
| 分配金コースの変更 | NISA口座では不可 | NISA口座でも変更可能 |
| ポイント還元 | 楽天ポイント経済圏との相性 | 投信マイレージ(残高連動) |
| 決算・分配のタイミング | 本家SCHDと異なる場合あり | 本家SCHDとの連動性が比較的高い |



信託報酬の低さと、NISA口座内での分配金コース変更ができる柔軟性という点では、SBI・SCHDに分がある、というのが制度面から見た事実です。
なぜ「配当を年金代わりにする」発想が注目されているのか
厚生年金や国民年金だけで老後の生活費をまかなえるか、不安を感じる人は少なくありません。特に交代勤務や夜勤がある職種は、収入が不規則になりやすく、老後の資産形成を後回しにしがちです(これは医療職向け記事でも詳しく扱っています)。
配当型の投資信託は、値上がり益を狙う投資と違い、定期的にお金が振り込まれるという体感があるため、「年金を自分で積み増す」という感覚を持ちやすいのが特徴です。



ただしこれはあくまで感覚の話であり、元本保証や利回りの保証があるわけではない、という前提は忘れてはいけません。
実際の利回りはどれくらいか(公表データより)
本家SCHDの配当利回りは、2025年時点でおおむね3%台後半と報じられています。
SBI・SCHDの分配金利回りも、税引前でおおよそ同水準になると見込まれていますが、為替や配当方針の変更によって数値は変動します。
参考までに、同じ高配当ETFであるVYMと比較すると、SCHDは増配率の高さが特徴として挙げられることが多く、過去の増配実績自体は事実として確認できます。ただし「今後も同じペースで増配する」ことを保証するものではないため、投資判断はあくまで自己責任で、最新の公表資料を確認したうえで行ってください。
積立を始めた後の「続け方」については、新NISAが続かないのはアプリのせいかもしれないでアプリ操作性の比較もしているので、口座開設後にあわせて読んでみてください。楽天SCHD側の詳しい特徴は、【楽天SCHD】おすすめできる人と注意点で解説しています。
どちらを選ぶべきか
- 信託報酬の低さと、NISA口座内での分配金コース変更のしやすさを重視するなら → SBI・SCHD
- すでに楽天経済圏でポイントを貯めている、楽天証券に資産をまとめたいなら → 楽天SCHD
どちらを選んでも大きな失敗にはなりにくい制度設計ですが、「一括投資」よりも「毎月の積立」の方が、価格変動リスクを抑えながら始めやすい方法です。
まとめ



老後資金づくりで一番もったいないのは、始めるタイミングを先延ばしにすることです。
信託報酬の差も、分配金コースの柔軟性も、実際に少額で始めてみないと自分に合うかは分かりません。100円から始められるので、まずは試しに積立を設定してみることが、老後の安心につながる一番の近道です。
信託報酬の低さと制度の柔軟性を重視するなら
楽天経済圏をすでに使っているなら
著者:ロキ|現役の臨床工学技士として、夜勤・変則勤務という不規則な働き方の中でも続けられる資産形成のやり方を実践・発信しています。





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